不完全で不運な市民

只のgdgd。オリキャラの設定とか、オリキャラ語りだとかIFな感じの短編(続かない)とかを捨て置く場所。オリキャラ目線での設定語り多用。企画始めます。  背景が黒で文字が白なのは単にモップさんが見やすいからという読者に優しくない設定です

ツイッター用企画『夢見せ屋と契約者』

市民が行い始めている企画の『夢見せ屋と契約者』に関するメモです。

 

 

この企画はそもそも市民さんの自己満足から生まれたものであり、完全自己満足企画だという事を最初に書いておきます。

 

この企画は、夢見せ屋と呼ばれる「ヒトでない何か」になった、もしくはその為に作られた謎の者達と。彼らに願いを叶えて貰う為に対価を支払い、彼らと契約を結ぶ契約者達の2通りがあります。それ以外は概ね一般人か被害者になります。

 

【夢見せ屋】

企画主催の私のキャラクターの一人が、彼らの父であり命を司る者です。夢見せ屋と呼ばれる彼らは、その人物のいう事をまず第一として働きます。

夢見せ屋の仕事は「生き物と契約して願いを叶えること」と、「生き物の夢魂を集める事」が主になります。夢魂というのは、彼らの世界でいう命のようなものです。名前の通り、持ち主の夢であり希望であり、また魂でもあります。

夢見せ屋は、生き物と契約して夢魂を集める事が目的で、時として契約者へ対価として要求することもあります。

 

夢見せ屋は、概ねヒトっぽい姿をしていますが、人間とは違います。そもそも生き物ではありません。怪我をすれば血の代わりに紙片が飛びます。傷も大体はすぐに修復しますが、怪我をしすぎたりあまりにも致命傷すぎると紙片に血液が混ざり始め、最後には傷も治らなくなり死に至ります。

回復力は基本、集めた夢魂の数や質に依存します。使用すれば夢魂はなくなってしまうのでいかに死なずに夢魂を集めるかが課題のようです。

 

そして、彼らは「父」に作り出された者(真性)と、肉体をなんらかの形で失って他の夢見せ屋との契約で彼らと同じ身体を得た者(マガイ)がいます。見た目的にはほとんど差はないようなものですが、やはり真性とマガイではそもそものつくりが違いますし目的も違います。

真性なら願いを叶える為に使える力が多く、大抵どんな願いでも叶えられます。その願いのために一時的に世界を複製することだって(夢魂の数があれば)「父」の助けを借りてできます。それから、睡眠や食事をとる必要がありません。

マガイは真性に比べて能力が劣るものの、軽い願いならやすやす叶えてやれますし、ほとんど生前と変わらない生活を送れます。というか睡眠や食事をとらなければ他の生き物と同じく基本的には死にます。

 

マガイの夢見せ屋は、基本的に1人の生き物と契約したら、その契約者が死ぬか願いがかなうかして契約が終わらない限り、1対1のコンビを組む事になります。

ただし、真性に匹敵する夢魂の所持数があったり、真性の夢見せ屋であった場合は、一度に複数人の契約をとることもできます。

 

自分の扱う魔力などは集めた夢魂量に比例します。多ければ多いほど、「父」はその夢見せ屋に大きな力を与えてくれることでしょう。

その力で「父」に反抗する?とんでもない。いわば夢見せ屋達は「父」の作品です。失敗作は消され、新たな夢見せ屋が創られることでしょう。

 

 

 

【契約者】

神出鬼没な夢見せ屋に出会えた幸運な生き物達です。しかし、その多くは基本的に何かに絶望しており、何が何でも叶えたい願いというものがあります。

その願いに相当する対価を夢見せ屋に支払い、願いを叶えてもらうために働く者達を彼らは契約者と呼ぶのです。

 

契約すると、願いにそったマークが身体の何処かに現れ、それと同じマークが表紙に書かれた本が渡されます。

この本の最初のページには、契約者の願いの内容とそれを叶えるために必要な夢魂の数が書かれています。契約者のほとんどは対価を支払い切れなかったり、自分の何かを失うくらいなら他人を犠牲にするといった人物が多数派で、その負債を他人の夢魂で補うわけです。

一般人(偶にケモノ)や他の契約者達から、戦ったり一方的にコロコロしたりして夢魂を奪い取り、規定数に達すれば晴れて願いがかなう。というものです。

 

しかし、契約者達は生きています。戦闘の過程で怪我を負う事もあります。そんな時に自分の身代わりにする事もできるアイテムが夢魂です。他人から奪った夢魂を消費すれば死なずにはすみますが、願いがかなうまでの道のりが一歩遠ざかります。

命あっての契約ですし、途中で死ねば集めた夢魂は貴方が契約した夢見せ屋が、無慈悲にもすべて持ち帰ってしまいます。願いは勿論叶いません。

 

 

 

【願いのマークについて】

契約者の願いの内容によって、身体に浮かぶマークが決まります。それは、契約しにくる夢見せ屋が決まる。という事でもあります。

最初に会った夢見せ屋のマーク(得意な願い)と契約者の願いが違ければ、契約してから契約者のコンビとなる夢見せ屋が変わる。なんて事もよくあります。

 

『スペード』

生き物の命に関わる事や肉体に関する願い

(例:「死んでしまったので生き返りたい」「同性カップルだが子がほしい」「身体の一部を欠損してしまった、元に戻してほしい」など)

 

『ダイヤ』

富や名声、大切なものなど形のある財産に関する願い

(例:「貧乏だから大金がほしい」「一国の王になりたい」「唄でお金稼いでいたが、声がでなくなった。戻してほしい」など)

 

『クラブ』

知識や記憶、特殊な能力に関する願い

(例:「どうしても知りたい情報がある」「記憶を書き換えたい人物がいる」「自由に空を飛ぶ能力がほしい」など)

 

『ハート』

感情や人間関係などに関する願い

(例:「どうしても彼(彼女)を自分のものにしたい」「ある人達の関係を悪化させたい」「家族がほしい」「愛されたい」など)

 

 

追記

【夢魂について】

 

夢魂は「ゆめだま」と読みます。その人の魂のようなものでもありますので、徳の高い人などは質のいい夢魂を保持しています。例外もありますので、実際見てみないことには分かりませんが、夢見せ屋であればマガイも真性も取り出さずにその色と大きさを見られます。

コンビの夢見せ屋に対象の夢魂を確認したくない契約者は、とりあえず奪い取ってみてからどうするか考えることもあります。

夢魂を抜き取る方法は幾つかあります。対象が何か強く感情を表したときに具現化して見える(一般人には見えません)ことや、対象が死ぬ直前に数分だけその場に留まったりします。取り出したあとは基本的に消えることはありません。

形としてはビー玉のように半透明で球形なのが一般的ですが、色やサイズ、透明度などは個人差があります。特に色に関しては質の良し悪しがあるわけではありませんが、透明度が高く色が濃い程いいとはされます。

透明度が低く、濁っているような夢魂は、持ち主の心や希望が濁っている状態であり、質としてはそれほどよくありません。わざわざそういった夢魂を持つ者と契約し、願いが叶って夢魂が光り輝いた瞬間に夢魂を抜き取るような夢見せ屋もいます。狡猾でなければやってられないような職業です。

 

生きたまま夢魂を抜き取られた生き物は、盗られて1時間程は何事もなく生活できますが、1時間を超えたあたりから体がだるく重くなっていきます。5時間ほどで寝たままの状態になり、8時間ほどで意識がなくなります。そのままの状態で1日が経過すると、死にいたります。この方法で死んでしまった者達の多くは、元から存在していなかったかのように誰の記憶からも消えてしまいます。

そうして消えてしまった者達の事は、その夢魂を回収した者の持つ本に「物語」として夢魂と一緒に記憶されます。死んでから夢魂が回収されたものについても「物語」は記憶されます。

それがどう使用されるのかは誰も良く知りません。ただ、集めれば集めるほど凄い事はわかります。

 

色が多少濁っていても、夢魂のサイズが大きいと良い物とされたりもします。逆に、いくら色が良くてもサイズが小さいとほかの物と一緒に溶かされて再構築されます。

 

 

この他にもし質問があれば追記していく次第。